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中国遠征第4話最終章・双橋溝~成都

中国遠征第4話最終章・双橋溝~成都 05/10/11~16

<メンバー>
 隊長・青木茂 登攀隊長・井口功 登攀サブ・植松 隊員・関秀倫・高木直幸・伊藤陽一郎・橋本誠

<留守本部>
 山梨学院大学・渡部壮一

10月11日(火)の続き


たっぷりと四姑娘山を眺め、また別の山を見せてくれると言う。
今一度、リヨンを通り過ぎ、やがて別の谷の入口に到着した。
ここは、検問所見たいになっている。
要は、この谷には、一般車は入れず、ここで環境にやさしい?(どう見てもそうは見えないが)
シャトルバスに乗り換え、谷奥見学となるそうで、大型バスも全員ここで乗り換えとなる。

双橋溝入口

で、入口の公衆便所の所に大きな看板があり、よく見れば、自然のパンダが棲息してるとある。
「李慶さん、まじ?」「ちがうね、まったくいないね、世界遺産ほしくて、うそ書いてるね・・・」
大笑いでしょ!女王谷と一緒に申請中だそうだ。
さて、我々の車2台は、李慶さんの顔パスにてゲートが開き、難なく通過。
李慶さん、やはりここでは凄いのである。
この谷は、<32km行って来い>の谷であり、通り抜ける事は出来ない。
この谷の両脇に凄い山が沢山あるというのだ。
青木隊長も以前訪れているそうで、上高地を巨大化したようなもんだ、と語っている。

五色山
ポタラ峰

あっ、あいや~、まずは五色山5,430m立っとるでー!
で、ガンガン出てきますよ!凄いです!両脇に前衛の山飛び越して、ニードルピークガンガンです。
凄い、凄いの連発!デジカメはもうすぐメモリー切れてしまうから温存、残念ね。
しかし、一眼では結構取りまくりーですぞ!

阿び山
左・野人峰?

アビ山、マッターホルン見たいでしょ。標高も変らずで、なんか登れそうだぞ!
振り返れば、借人峰5,360mカー!これも立ってるしカッコエエヤン!

借人峰

やがて車はシャトルバス終点広場に到着。
おみやげ屋が建ち並んでる。ここの標高は3,800m程である。
周りは5,000m級の岩山がグルッと首が痛いほどである。
しかも、全部未踏だそうで・・・
李慶さんの話だと、日本からは青木さんの知り合いの大内さんP。
スーパークライマーの山野井くらいしか来てないそうで、
山野井は、ご存知の様、今年の6月、1ヶ月かけポタラ峰の壁成功してますよね。
欧米人においてはまだまだこれからだそうで、若干アイスクライマーは来ているそうですが。
今は季節的にとても安定していても、この谷全体ではスイス隊一隊のみしか入っていないそうだ。
えっ?おれら?あーおれらねー。ほういえばほうじゃんけー!
なんも出来ん、でんでん、こんな壁!スゲ-スゲ-とカメラに収めましょうよ。

シャトルバス終点
奥にも沢山あります

帰りがけにスイス隊の通訳兼ガイドが道路いて、もちろん李慶さんの仲間。
ある壁を攻略中で今はテントで休んでいる。山頂まで後2ピッチとの事。
彼を含め、この谷に李慶さんが入ってきた情報が地元民によっていち早く伝わっているのだ。
今夜はこの谷、李慶さんの知り合い?の民宿に泊まるそうです。
一旦、谷を戻り、標高3,200m辺りの集落、の中の日本で言う、民宿でしょうか?
で、ここをベースにして、またまた外国人未踏の谷へ明日から入るそうです。

3晩お世話になったオウさん宅・民宿
部屋は綺麗です

さてさて、明日から同行してくれるシェルパのヤンさんを夕食時に紹介してくれました。
とても強いそうです。声は潰れてますが、愛嬌あります。
言葉はまったくわからなのですが、何だか意気投合してしまい、こいつ!昔から知り合いなのか?
酔っ払い錯覚を起こすのであった。

まずは民宿オウさん宅で大宴会!


意気投合したシェルパのヤンさん
運転手ガオイ

長く一緒に旅をしているとガオイの性格もわかり、ガオイとも意気投合!
なんか、この宿の雰囲気が昔の日本の田舎的であり、なんかいいんだよね。
今夜はみんなはじけて、えっ?俺だけ?
いやいや、でもね、俺、翌日記憶が無いの、何でも学生達の部屋に行って、
全員、ベットから引きずり降ろしたそうで(悪い意味では無かったようです)
で、ガオイも楽しそうと、参加希望したが、そこは李慶さんに止められたそうな。
ここのところは断片的に覚えてるかなぁ井口さんが俺を寝かしたそうな。
翌日、青木隊長に怒られました。反省。
ヤンさん&おかみの原ゆっこ・似てるしょ!

10月12日(水) 天候 快晴

ひどい二日酔いである。「おまえなーゆうべはなー・・・」隊長から・・・
で、橋本が駄目だそうです。これは俺のせいではないよ。
そう、やっぱ、昨日みんな、はじけたそうです。
で、今日は、奥の谷に入ります。なんつー谷か知りません。
でも、李慶さん、外国人初案内と言っていたよ?
橋本は宿に残ります。と青木隊長も付き添いで残るとの事。
ヤンさんも登場いたし、しゅったつ!ヤンさん早い!
平坦な所は精一杯ついて行くが、山入ったら、もう駄目です、ついていけないし、二日酔いだし、
だしだし、あーぐえいわりぃぃぃぃぃぃ、さてさて、沢沿いにジャングル見たいな所を行く、
唐松の黄葉が綺麗である。ヤンさん、オコジョ見たく、さっきあそこにいたと思えば、
今度はこっちから現れ「ハウバンガ-!!!」となにやら訳のわからん事叫びます。
で、いきなり近くに走って来て、俺のXXXを掴み「ハウバンガー!!!」と叫びます。
学生達もつかまれ逃げ惑ういます。おかしやらなんやら。
井口さんだけは何もされません。
やはり、御先輩な方には敬意があるようです。
半日かかり谷奥入れば、やがて両岸は500m~1,000mのビックウォールに囲まれてます。
あいやー凄いね、ここ!沢水横に流れ、牧草的で最高なキャンプサイトと周りのロケーション!

谷奥に探検

次々と巨大壁出現!



ここで、昼食。日本のラーメン作って食べましょう。ヤンさんもハウハウ、ハウツーと喜んでいます。
飯くったら、日差しも暖かく、お昼ねタイムと李慶さん、ありがたい事ですね。
来た谷を「ハウバンガー!!!」と賑やかに降りて行くと、いきなり、アナグマが走ってきて、
その後ろを同じスピードでヤンさんが追いかけます。物凄い速さですよ!
で、捕まえられず、悔しそうなヤンさん。でも「ハウバンガー!!!」大笑いですよね。
谷も終盤に近づくと、李慶さんが言います。
「今度は確実ね、今から、ヤンさんが野生のひつじを捕まえるね。そして、学生が手伝って、
一緒に殺すね・・・で、今晩のご馳走にするね・・・」しばらく様子を見ていると、
遠くで、ホッホッ-、ヤッホーとなにやら走り回っている気配がする。
結果は、岩の上に2頭のひつじが上がってしまい、獲れませんでした。残念!
今宵は宿に帰って、静かに飲んで就寝!

10月13日(木) 天候 晴れ後曇り

今日は、また違う谷に入ると言う、今日は、明日成都に戻る為、
ガオイは片付けで残り、青木・橋本・ファンさんは山にご一緒となる。
李慶さんが言う「今日は、もっとすばらしい山、目の前に五色山、見せてあげるね、
涙、たくさんでるね、タオルいるね・・・」楽しみである。
この、五色山は民宿から頭だけ見えている。
しかし、今日は生憎朝から雲多い。
出発し、まもなく、ヤンさんが青木隊長XXXをいきなり掴み、「ハウバンガー!!!」
青木隊長、まじで怒ってやんの!
4,300m超えた辺りからファンさん、どうやら高山病のようである。
の間も、ヤンさん、山を「ハウバンガー!!!」と言い走り回り、
高木・伊藤が、ヤンさんの血は何色で何型かなぁ・・・みたいな話になり、血液の型はZと
だれともなく言い出し、ついに俺が「そうだ!奴は、ヤジンガーZだ!野人ガーZ!」
大笑いとなり、その間も「ハウバンガ-!!!」山々にこだましているのだ。
と、下方(谷底)に、馬ドロバーがいると李慶さん、ヤンさん、谷底に走る!
が、俺等の荷物が心配なのか?また走り戻ってくる。ここは4,300m越えている高度ですよ。
まさに野人ガーZ!で、井口さんから双眼鏡借りて、馬ドロボーを確認している。
が、下からヤンさんの仲間が現れたか、ヤンさん、我々に同行となった。
五色山は見えなかったが、中々楽しいハイキングでした。
そう、そろそろ、ハウバンガー!とは何?
昨日、谷を降りたとき、関が言った。「あれは'ともだちんこー'!!!じゃないですか・・・」
そうだそうだと落ち着いて、宿に帰って、ファンさんに聞いたら、そうではなくて、
凄い!とか立派!とか最高!とかだそうです。「ハウバンガー!!!」
それと、ヤンさんは元々こういう性格なのだが、初対面や客人には、こんなにはじけないと李慶さん、
どうやら、火をつけたのは俺だそうで、最初の晩、飲んだ折、俺が奴のXXXを掴んだそうだ。
それにしても愉快である。
で、谷を降りて行くと、ひとりの男が背を向け、たたずんでいる。李慶さんが言った。
「あれが馬ドロボーね、これからドラマが始まるね、よく見てて、おもしろい物、見れるね・・・」

馬ドロボー捕獲シーン



谷下からまずはひとり上がってくる、と、馬ドロボーの横に行き、なにやら言っている。
しかし、何も答えないのだろう・・・と、谷からもうひとり上がって来た。
それは民宿のおやじオウさんであった。
オウさん、大声で怒鳴ったかと思ったら、いきなり、頭大の石を、1mの至近距離もないだろう!
犯人に向かって、おもいっきりその石をぶつけたのだ!ウーッッッと犯人。おっかねー!!!と俺等。
「ね、いいもの見たね・・・」李慶さん、そして、連絡管である李慶さんもそこに行く。
馬も無事保護され、犯人ももう観念したようだ。
凄いドラマ、見せていただきました。
山、降りて、普通の民家によって、お茶呼ばれました。
ここの若夫婦、ゆうべ、李慶さんの所に子供を連れて訪ねて来た夫婦です。
実は、李慶さんに、義理の親になってもらったそうで、1歳になる女の子の名前のお願い中だそうです。
ファンさんの話だと、そこら中の部落で李慶さんは義理の親父になっているそうです。
ほんと!凄い人物であるね、李慶さん!
オウさんの所も最後の夜である。今夜はヤンさんも呼んでの食事となる。
夕方、馬ドロボーに石をぶつけたおやじも来た。
というかここの主人だが、いかにも他人とした顔で来るのだ。
このおやじ、とてもそういう事するおやじではなくて、ハイ!ハイ!ハイ!と言い、
酒をついで、わけのわからん日本語(俺の真似)使い、俺が大笑いすると、おやじも負けず大笑いするのであるから
笑いが止まらず困った次第で、で、おかしすぎて涙がとまらなく、まいった次第でごぜーますにだ!
朝一でXXXをつかまれた青木隊長は、今夜は俺に変りこわれてしまい、
隊長もおかしくて涙流しながら「ハウバンガー!!!」と言い、ヤンさんのXXXを掴みたく、
が、ヤンさん青木隊長には絶対掴ませないと逃げ回るのであった。
実に実に楽しくもお別れ悲しい晩でもあった。

ふもとの民家
オウさん夫婦

10月14日(金) 天候 快晴後曇り

今日は、正真正銘、山を降りる日である。
薄暗い内に目が覚めてしまい、もう一眠りが出来ない。
隣を見ると、青木隊長のベットがカラである。
井口さんを起こさぬ様外に出る。
ニワトリが鳴き、目の前には、ヤンさんの家がある。
炊事の煙が上がり、薄明るくではあるが、電球が点いている。
ゆうべ、明日は仕事で早いと言っていたっけ。
もう起きているかなぁ・・・と、家に近づいた。
玄関と思われる板には毛主席の古い写真が張ってある。
玄関に立つと、横の炊事場の扉が開いていて、暗くてよくわからないが、
奥さんとおやじさんであろうか?目があった。おじぎをすると、笑顔(歯が白い)が返り、
こちらに入れと手招きとイスを差し出してきた。
ヤンさんは起きたか?と、身振り手振りをすると、奥さんが出てきて、毛主席の扉をそっと開け、
まだ寝ていると指さした。起こしますか?にたいして、ちょっと迷ったが、いや、いいです。
と身振り手振りし、深々と丁寧におじぎいたし、そして、そこを立ち去った。
心の中でつぶやいた。また会いに来るとね。キット来るとね。
急に目頭が熱くなったので、大きく深呼吸した。
青木さんはその辺りを散歩していた。
井口さんも起きてきて、3人でいろいろ話をしたのは言うまでもないよね。
さて、朝食いただき、オウさんご夫婦にもお別れの挨拶いたし、車に乗り込んだ・・・
また、いつか来るよ・・・

リヨンの町で買い物いたし、今回の旅の最後の峠越えである。
天気はいいのだが、四姑娘山は雲かかり、4日前に見ておいてよかった。
巴朗山峠4,400mを越えると、峠の向こうは大雲海となっていて、
雲海の向こうに李慶さんが初登頂した大雪塘5,436mが遠望できた。

巴朗山4,487m峠より大雪塘

長い峠道をグングン降り、途中、トイレ休憩した所に屋台があり、
ひつじ・やぎ・牛・豚・にわとり等串刺しで沢山焼いていた。
そこの、ばあちゃん達じいちゃん達が、ガオイを見ると、いきなり、
李慶さんはどうした?李慶さんはどこにいる?と物凄いです。
当の李慶さんは車の中で隠れています。どうやら'うざったい'みたいですね。
でも、李慶さの知り合いという事で、串刺しはとても安く買えました。
ひつじがおいしかったーーー1本1元17円であります。
まだまだ峠をおりて、やっと、谷に降りると、広場ではいたるところでトラックが、
ブレーキが焼けるのでしょう、ガンガン水をかけています。
そして、昼食のため、ある食堂によると、見た事のあるパジェロが止まっています。
そう、例のカワロリを登れなかったエゲレス隊であった。
ここでも李さんは有名で、昼食中に我々の車を洗車してくれます。
昼食後は一時間走ったところに、大熊猫苑、つまりパンダ専もん動物園に行きました。

パンダ園1
大熊猫苑2

動かないから置物ずらずらと俺、石でも投げるかと俺。
ここもエゲレス隊がいて、ここまで来ると、日本の観光客、仰山おりまっせ!
夜、大都会、成都に着きました。
チャイナドレス着た、綺麗なおねー様方沢山いるお店で食事。
李慶さんの仲間で有名なガイド、ガオビン(高敏)ガオイの実の兄ちゃんも合流いたし一緒に食事。
明日は観光です。
久々にシャワーをあびて、ホテルの部屋でまた井口さんと飲むのであった。

10月15日(土) 天候 曇り後晴れ

李慶さん、9時に迎えに来る。今日はどこにいくのだろうか?
町を離れ、一時間ほど高速とばして<史跡・三星跡>についた。
ここは高い!です。日本円で1,400円もしますが、それなりである事は見学後にわかった。
しかも、日本の学生証見せれば半額になるし、井口さんも60歳以上と身分証明だせば、
半額になります。李慶さも助かりますよね。

三星跡1

三星跡2

三星跡3

三星跡4



およそ3,000年前の遺跡で、自然災害でずっと埋もれていて、近年の発掘だそうです。
この時代(年代)にこの様な、青銅技術を持った民族がなぞ?
彼等はどこから来て、どこに去ったか、また言葉は?????
すべてが謎であり、宇宙人説まで出ているそうです。
李慶さんが日本語説明しているから、日本人がそば耳立てて聞いています。おかしいですね。
さて、成都に戻り、李慶さんお薦めの餃子屋にいきました。
言うとうり今まで食べた餃子の中では最高!
その後、ファンさん合流、かわゆい子連れているではないですか?
ファンさんの妹のペペちゃん、新婚さんだそうです。
学生等ははしゃぎまくります。
観光案内と買い物に付き合ってくれます。
ここ、成都は三国志の舞台でもあります。
私めも、大ファンでございまして・・・

成都・諸葛孔明廟堂?

夜は、運転手のトウさん除き、全員でお別れ食事となり火鍋屋へ行きました。
皆、一人づつ今回の旅の感想を語り、お礼を言った次第です。

最後のお別れは火鍋宴会!

火鍋の赤はあなた方、中国のまさに勢いそのもの!
白く味気ない方は、日本のまさにしらけたそのもの!
と俺、中国側から大拍手、おこった次第でございます。

右・ファンさん、左・妹ペペちゃん

10月16日(日) 天候 曇り

今日は帰国です。トウさんも来てくれました。
チベット販店よって最後の買い物いたし、軽くラーメン屋よって空港に向かいました。
空港で別れの挨拶いたし、最後は李慶さんと握手!
もう、何もいう事ができませんでした・・・

長話、御静聴?お付き合い、ありがとうございました。

Let's go to SHISEN together again next year.!!!
 
植松一好

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