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剣岳・チンネ左稜線


昨年八峰を登った時にルートを間違えてチンネの頭から左稜線を下ってしまった!
さらにいやらしいバンドをたどってT5に出てしまったり・・・。
今回は快適に剣の岩稜を登って絶景を楽しみたいと思っていたのだが・・・・・。

メンバー : バン亀 三入 関

2006年8月18日(金) 天候 晴れ

昼間に立山駅からケーブル、高原バスで室堂へ。登山者はうちらだけで少しういてた。
重荷を背負い剣沢小屋のテン場を目指す。
剣御前を出たとたんガスが上がり剣岳が姿を現した!
三入、剣岳と初対面でかんどー!!
関、荷物重そー。

剣沢小屋へ


19日(土) 天候 晴れ

天気は快晴。満天の星空の中3時半にテン場出発。
剣沢をひたすら下る。雪渓になりアイゼン装着。
2パーティーと合う。彼らは源次郎尾根。

長次郎谷を詰める。右に八峰、左に源次郎を横目にひたすら登る。
正面の池ノ谷乗越まで遠いなー。

長次郎谷を詰める


熊ノ岩まで来るとⅥ峰Cフェースに取り付いてるパーティーが見える。それを横目にまだまだ登る。

右・Ⅵ峰フェースを眺める


だんだん傾斜がきつくなり、シュルントもすごい。

長次郎谷上部・バックは源次郎尾根


先行の踏み跡があったので問題なく雪渓の横を登り池ノ谷乗越しに到着。
8時。長かった~。

長次郎谷最後の登り


池ノ谷ガリーを下る。落石に注意しながら三ノ窓着。左稜線を望む。

小窓ノ王
池ノ谷ガリーを下る

三ノ窓から取り付きまで雪渓の横を下る。
と、突然!三入が浮き石に足を挟まれ動けなくなってしまった!
バン亀一人でどうにか動かそうとするがなかなかうまく抜けない。
関と一緒に動かしたらようやく抜けた。
足に怪我はなく大丈夫だった。
まさにリポビタンDだぜ!

雪渓トラバース


雪渓をトラバースし岩壁基部に到着。
目の前で1パーティーが登る準備をしていた。
バン亀ここで大きなミスを犯してしまったのだ。
実はそのパーティーがいる取り付きが左稜線の1P目だったのだが・・・
バン亀はそんな事とは知らず、あれは左下カンテだと勝手に思い込んでしまい、
さらに先に進んで素敵なフェースの前にたどり着き、
ここでトポを見てこれだろーと思い込み、
クライミングモードスイッチオンで支度するのであった。。。せき、みにゅうごめんよ。

9時30分に取り付く

1p目  
頭上のハーケンを目指し登る。左にハーケン見つけ素敵なフェースを登る。
支点はその二つしかなくランナウトでビレイ点。ん?上部を見上げるとすっきりしていない。
左のバンドにスリングが見えたのでそこまで行く。
ハーケン一本にスリングがたれてるだけだった!カムで補強しピッチをきる。
この時はまだ間違いに気づいていない。アホ

2p目
ルンゼ状のフェイス。ピンは見当たらない。今回持ってきたカムは3つ。
カンテを右に越えて草付きによじ登るととても古そうな錆びた鉄ビナ発見!
なんかおかしー???
さらに支点も取れないまま脆いルンゼを登ると完全にブシュの中に入ってしまった!
間違いに気づく。アホ
上部を見ると岩壁が見えたのでこのまま進んでも出られると思いブシュに突入。
が、ハイ松の圧力と傾斜があるため思うように進めない・・・
口の中に葉っぱが入ってオエーオエーオエーと気持ち悪くなりマジでテンパった。
クライムダウンして左のブシュに逃げる。傾斜も落ちてなんとか行けそうな気配。
ブシュでビレー点を作り。やっとビレイ解除のコール。
フォローの二人を向かえる。藪漕ぎの世界へようこそ!

3p目
5Mほどの岩を登るとそこはハイ松の海!
行くしかねー。
ハイ松の中をひたすら泳ぐ・・・泳ぐ・・・泳ぐ・・・とても不快だ・・・
左側からは八峰を登っているパーティーがラーク!と叫んでいるが、
こっちはそれどころではない。およぐ!
やっとブシュになり岩壁の前に着いた。
フォローの二人もおよぐ・・・・・すまん。

ハイ松を泳ぐ三入

4p目
この岩を越えれば右の岩稜にたどり着くと思い登り出したら、
この岩はボルダーで!さらにハイ松が続いていた!!えっーーー!
しかたなくブシュに突入。
が、思ったよりも短く最後の一泳ぎでやっと左稜線本線に合流した。
1時30分。取り付きから4時間かかった。
目の前では1パーティー取り付いていた。

5p目
やっと左稜線。岩だー!
リッジから簡単なフェース。なんか疲れてる?

5p目


6p目
凹角のフェースからピナクル。ガチャピンになりそうな気配。

7p目
5Mほどの立ってるフェースからリッジでT5。
水分補給してパワーアップ。
クライミングモードに戻ってきた。
ガチャピンさようなら。

左稜線上部


8p目
左稜線核心ピッチ。
先行パーティーのフォローがヌンチャクを落とす。回収不能。
辺りは完全にガスに包まれている。
ムーブを楽しみながら核心を越え、60m一気にロープを伸ばす。
面白いピッチだった!
三入もフリーで越えてご満悦。関はいっぱいいっぱいだったらしい。

8p目・核心ピッチ三入


核心ピッチフリーで越えた三入
核心ピッチいっぱいいっぱい関

9p、10P目

ナイフリッジからピナクル群でチンネの頭。
左稜線終了点5時。

ナイフエッジ


直ぐに靴を履き替え、池ノ谷ガリーに下る。
池ノ谷乗越から北方稜線を剣山頂に向かう。

長次郎の頭付近でツエルトを被ってるパ-ティーと遭遇。
八峰から来たそうだが、ガスで視界悪く方向わからずビバーク中との事。
すると突然ガスが上がり、八峰が見えてきた!本峰も見える。
彼らも方向が分かったので本峰越えて剣沢に向かうという。

北方稜線にてバックに八峰


暗闇迫る中、本峰を目指す。
最後の登りらしき所を越え、突然山頂の祠が見えた。頂上だ~!
7時到着!

頂上 シルエット


PM7時剣山頂


立山のシルエット、剣沢小屋の明かりが見える。
握手して、写真撮って、水飲んで、さー下山。

ヘッドランプを便りに登山道を下る。カニノヨコバイを慎重に通過。
ナイトヨコバイ初体験!
特に迷う事も無く富山の夜景を見たり、満天の星空トレッキングを無理やり楽しんだ。

一服剣を越え、建て直している剣山荘の明かりが見えた。
剣山荘着。水場があったのでがぶ飲みする。
剣の方を見ると4つの明かりが見える。先ほどのパーティーが前剣を下っていた。

ここから関先頭でテン場を目指す。
が、関ちゃんどんどん先行してしまい、登山道から外れてさまよってる?
まるでゾンビのごとく。
「せきー、そこ登山道かー?」・・・「ちがいまーす!」・・・・・あれれ!
すぐに登山道見つけて迷わなかったが、
関ちゃんはまた登山道をはずれてしまい、よほど水が飲みたかったのだろう、片手にペットボトルを持ってどんどん進み、、雪渓に向かおうとしていた!
軌道修正し、ようやくテン場に着いた。
みんなヘロヘロだ~。
到着10時!おつかれ~。18時間半行動!!!新記録達成。
食事を取って爆睡した。

20日(日) 天候 晴れ

6時起床、のんびり剣を眺めながら支度して8時にテン場出発。

テン場で


雷鳥平からの登りは辛かったなー。

そして銀座の室堂へ。


今回、内容濃かった~。
ルートを間違ったバン亀がアホだったが、今となってはとても面白い山行だった。
バン亀今回の核心はハイ松の登りが一番きつかったー。が、あのハイ松を漕いだ後の達成感はそうとうなものっだった!
クライミングのV級をフリーで登った時より達成感あるなー。でももういやだ。
三入と関もあの開放感は身に染みたはずだ。

・・・・すまんかった。

これだけ山を満喫した山行は久々だったのでとても満足です。

三入と関も心に残る山行だったよな!

お疲れさんでした。

バン亀

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