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白鳳会80周年記念企画海外遠征・アタック隊 第1話


60周年でボルネオはキナバル山へ。70周年では欧州アルプスへ。
80周年、会長等はモンゴル、カナダ、米ロッキー辺りへと行きたいと考えていたようだった。
しかし、昨年、この植松が、岳連理事長である青木氏と四川省の辺境の地へ行った報告をすると、
みなの気持ちが、ぐぐぐぐっと(goot)中国に近づき、
しかも、この私めはアタックすべき山を既に選んで来てしまったのだ。
というわけでトレッキング隊9名、アタック隊4名、計13名は、06年9月23日午前9:30、
CA422中国国際航空で成田から省都である成都に飛び立ったのであった。

トレッキング隊(四姑娘山6,250m周辺と最終目的大姑娘山5,025m登頂)
秋山会長・中田副会長・三枝副会長・植松父・山口和恵・井口功・上野賢司・萩原美知子・清水満雄

アタック隊(双橋溝・アピ山5,694m 5月まで未踏、中国隊4名が落としたが詳細不明)
植松一好・亀田博生・関秀倫・三入敏子

昨年の画像・左がアピ山


総隊長;秋山会長 副隊長;植松一好(アタック隊) 副隊長;井口功(トレッキング隊)
留守本部;渡辺真二郎

現地エージェント;雪豹体育探検公司(中国登山協会)


06年9月23日(土) 天候 晴れ
午前2時、韮崎市役所集合チャーターバスにて成田へ。
9時半フライト、北京経由成都着1時間遅れ16:30着。
雪豹、峰(ジャン)さん以下数名お出迎え、チャーターバスにて市内ホテルへ。

06年9月24日(日) 天候 曇り
ひたすらバスに揺られること13時間で4,700m巴朗山峠越え、日隆(リーロン)へ。
ホテル泊のトレック隊と4名は別れ、さらに一時間、現地人の軽に乗り込んでオウさん民宿へ。
オウさん、ヤンさん一年ぶりの再開である。
この日はもう遅くちょっと飲んですぐ寝る。

06年9月25日(月) 天候 曇り後晴れ
我々には時間が無い。今日は一気に1,000m上がりBC設営だ。
朝からポーター達が集まってくる。とてもにぎやかだ。
急ぎ、登山に必要な物、不必要な物分け、飯食って出発。

チベットの子

およそ3,700mで車道と別れ針葉樹の樹林帯、沢沿いに行き、すぐに急坂となる。
ポーター達の勢いは物凄いものである。
やがて森林限界となり深い霧が立ち込めてくる。
物凄い急斜面なので高度はぐんぐん稼ぐ。
うちのメンバーが来ないからのんびりしていると
「シュシュシュ・・・」どうやら早く行けと。
急斜面の石がゴロゴロした斜面をガンガン上がると急に平坦な場所に出た。
ここには水も流れている。高度計を見ると4,700m。ここをBCにしようと俺がいったら、
そうだここがそうだ、これ以上は我々は荷物持たない・・・だそうで。
とりあえずジャンさん、我々のチームメイトを待つ。
みんなが来た。とりわけ三入が大変そうだ。
さっそく、パルスオキシメーターで各自の測定をした。
やはり、三入のデータはよくない、バン亀も頭痛を訴える。
駄目であれば帰るポーター達と降りてもらうしかない。

19名のポーター達と


三入は下山、バン亀はオウさん療法が効いたのかだいぶ楽になったとの事。
今夜BCで様子見る。BCセッティング終わり、三入含めポーター達帰ると辺りは物凄い静か。
それに霧が徐々に晴れだし・・・対岸の山々が圧倒的迫力で現れだした。
バン亀の驚きがうれしい、そう、この景色!見てみろよこの景色!

アタック隊3名に


玉兎峰イーチェ?未踏


無名の鋭鋒


双橋溝


ポタラ残照


9月26日(火) 天候 曇り後晴れ
さて、アタックの日が来た。
ここより先は我々の手のみ足のみ。しかも今日明日のわずか2日間。
貴重な貴重な2日間、高度順応はいかがなものでしょうか?
8時出発!バン亀・関が頭が痛いと言う。
バン亀が言った「俺がこれ以上頭痛くなり駄目と言ったら降りますよ・・・」
「すべて了解!ゆっくり行こう・・・」
ガラガラの石の急斜面を行くと氷河に出、更に稜線上に出、アピの垂直氷河が眼下に見えた。

アピの垂直氷河


更に詰め、アピの主たる稜のひとつである東南稜末端に到達した。
標高は5,000mほど。
下から見ていた時、この稜からの可能性をまずは考えていたが、
もろい岩くずで構成されていてたとえ上がっても懸垂の支点が得られないとバン亀と一致。
氷河上を左上する事にする。フル装備装着。
クレバス怖いのでロープを張る。氷河1ピッチ50m亀リード、2ピッチ目植松リード。
氷河はアイゼンが効かないくらい硬い。アイススクリューが正解である。
2ピッチ目終了で大きなクレバスと壁が立ちはだかる。
クレバスを渡り、目の前の壁は登れない事はない。亀を待つ。
亀は調子よさそうだが、どうも関が悪いように思う。本人は大丈夫と言っているが・・・
壁、1ピッチ目亀リード。

1ピッチ目バン亀


氷河と隣の無名峰


壁を3人が越えたところで時間的リミットである13:30。
明日のルートが見えた(確認)だけでも本日の成果大である。
ジャンさんと無線交信をする。

翌日のルート(弱点)発見!


明日、総力戦である。標高は5,200mほど。

5,200mからの未踏の山々


しかし午後になると氷が解け始め、そこらじゅうで落石の音が響いている。
こんな山は始めてである。物凄く怖く早くこの場を退散したい。
懸垂支点作り・ハーケン2枚残置


30mほど懸垂下降いたし、まずは東南稜末端まで急ぐ。
落石デンジャラスゾーン脱出!
明日の為、主な荷物はここにデポしておく。
ジャンさんに無線連絡。
後は身軽になってテントへ戻るが、ここで関がゾンビとなってしまい動かない。
降りてもらうしかないので声もかけず、見える範囲で先に行く。
高山病は降りてもらうしか他に手はないのだから。
BCと双橋溝


BC着くと関もよくなった。
翌日は晴れていれば飯無しヘッランで4時出発、早めの夕飯にて就寝。

コックのカストロ将軍とオウサン


第2弾はまた来週!
Next See You Again!!!
 
白鳳会・植松一好

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