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四川省遠征2010・山梨県山岳連盟(2)

  • 2010年10月 3日 05:57
  • 海外遠征
期間;2010年9月11日(土)~20日(月)
メンバー アピ登山隊 ; 植松・金丸(御坂)・関
牛心山登攀隊 ; 亀田・橋本(山梨アルパイン)
双橋溝トレック隊 ; 小泉(明野)・川島(高根)・岩下(山猫)

15日(水) 天候 晴れ


アタックの日がやってきた。暗いうちからBCを出る。
金丸はテントを持つ。
協日、もし出来る可能性があれば、いちいちBCに降りるよりテントを被ってビバークのつもりなのだ。
アピ山氷河、昨日のギアデポ地点に来た。今日も無風快晴である。10時登攀準備していると、
かすかだが雄叫びが聞こえてた。牛心山のバン亀隊の雄叫びだ!成功したんだ!ゾクッとする!
こちらも大声で返す。よっしゃ!我々も気合が入る。
西の尾根に行くのには、まずはアピ山氷河を渡らなければならない。ここからは未知ゾーンとなる。
氷河のクレバスは縦横無尽に走っている。金丸が終始リード、クレバスの弱点を突いていく。
ジグザグに行くので時間はかかる。昼、氷河最西まで来た。西尾根に上がる弱点を捜す。


アピ氷河と双橋溝のU字谷 拡大表示
1009api2_1.JPG

西尾根への取付き
1009api2_2.JPG



ザックはとりあえず氷河上にデポ。金丸リードであがる。最初はぐずぐずガラ場上。
途中でピッチを切る。そして堅い壁。ハーケン3、フレンズ3使用。ハーケンは残置となってしまった。
やがて金丸が尾根状に抜けた。ビレイ解除。植松も上がる。


西尾根に抜けた
1009api2_3.JPG



西尾根と言うより正確にはアピ山南西稜が正しいのだろう。
稜線は物凄いナイフエッジ、しかも瓦状岩が重ねあっていて、とても歩ける状態ではないのだ。
西面はスパッと切れていて身動きするだけでも危険である。
たとえ、この尾根を行けたとしてもその先に垂壁が立ちはだかる。
この先の登攀は無理と判断した。しかし、少しでも高度を稼ぎたかった。5,150m敗退。


西尾根の核心部
1009api2_4.JPG



ここからの西側の写真はおそらく世界初だと思う。西側の山々が素晴らしい。
おそらく無名・未踏だろう。


南西稜からの未踏の山々 拡大表示
1009api2_5.JPG


下山は懸垂で下降する。
午後は雪が解けるので、アピ山全体に落石音が凄い。
アピの壁は氷河から離れているため安全なのだが落の音は不気味である。
氷河状を戻って行くと、フッと体が軽くなった、クレバスに落ちたのだ。腰に差していたバイルで止まった。
足下を見ると真っ暗である。ゾッとする。ピッケル刺して抜け出す。氷河帯のアンザイレンは必須。
さて、当初の計画、アピ山ルンゼしか登る手立ては無い。
しかし4年前より氷河が後退していて、その部分の攻略方はそこに行ってみないとわからない。
ただし、今は午後、落石が絶えない。ましてやルンゼである、集中してくるだろう。


弱点を探す金丸隊員
1009api2_6.JPG

弱点の氷河が後退している
1009api2_7.JPG



二人とも1時間くらい眺めていただろうか、今日はBCに戻ろう。残りは後2日だ。
たぶん、ルンゼの様子を注意深く見れば見るほど、もう2度とここへは来ないと思ったらこみあげてくるものがあった。
何しにきたんだろうか・・・
やり切れない、様々な気持ちのまま下山中交信時間の18時だ。
バン亀とつながる。壁にワンビバーク後、牛心山10時登頂とのこと。
雄叫びが聞こえたと言ったら喜んでいた。世界初、牛心山南東壁にトレース、おまけに日本人初登頂。
おめでとう!よくやった!違う意味で、こみあげてくる・・・
明日はレスト日だそうだ。
交信終わり、我々は敗残兵ようにBCに帰還した。

3に続く。



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